「ツイッター」のヘビーユーザーとして知られる歌手の広瀬香美さんと、行政刷新会議の「事業仕分け」で「仕分け人」を務めている民主党の蓮舫参院議員との「異色の対談」が2009年11月22日夜、ツイッター上で実現した。話題はダイエットから事業仕分けまで多岐に及び、中盤からは広瀬さんの友人で経済評論家の勝間和代さんも「参戦」。およそ1時間半にわたってやりとりを繰り広げた。
対談は、広瀬さんが毎週水曜日夜、毎日新聞の「コッコちゃん」に時事問題についての質問をぶつける勉強会「つい9」の特別版として行われたもので、ここ2週間のテーマが「事業仕分け」だったことから実現した。
「事業仕分け」が話題の中心
対談は、ダイエットやボイストレーニングなど、比較的軽めの話題から始まったが、すぐに「事業仕分け」が話題の中心になった。
例えば予算の削減をめぐって、館長の毛利衛さんと財務官僚、仕分け人とが激論を交わした日本科学未来館(東京都江東区)をめぐっては、蓮舫議員が
「科学未来館の運営は毛利さんが手を出せないように、財団法人に任せられています。その財団法人は文科省の再就職者が理事長、役員にいます」
と、実質的な運営は文科省の官僚OBが掌握していることを指摘。さらに、仕分けチームが指摘した問題点を改善するのは所轄官庁である文部科学省で、文科省を誰が監督するのかについては
「後は、内閣の判断になります」
と説明。さらに
「今までの政府は、予算の編成自体も全く非公開でした」
と続けると、広瀬さんは
「?内閣の判断?内閣が『公開!』って決めたら、今後は公開。内閣が、『やっぱり、まだ今後も、'非公開!』って決めたら、まだ今後も非公開ってことですか?」 「やだなぁー、非公開。。。。」
と納得いかない様子で、蓮舫議員も
「個人的には公開、したいです」
と、もどかしさをにじませる一幕もあった。