ロンブー淳、山口もえが持つ「野菜ソムリエ」 どんな資格なのか?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(35)が「野菜ソムリエ」の資格を取得し、話題になっている。2009年11月24日放送のフジテレビ系バラエティ番組「芸能人こだわり王講座 イケタク」のスペシャルで報告する。

   芸能人に人気が高く、田村さんのほかにタレントの長谷川理恵さん、山口もえさん、西田ひかるさん、東原亜希さん、モデルのSHIHOさんなども資格を持っている。講座を運営しているベジタブル&フルーツマイスター協会によると、「30人以上の芸能人が取得している」。健康志向、料理好きで知られているタレントに多く、食に関する番組やイベントで「肩書き」として通用するようだ。

欠かせないのは「コミュニケーション力」

畑から食卓に並ぶまで幅広く学ぶ
畑から食卓に並ぶまで幅広く学ぶ

   野菜ソムリエは正式名を「ベジタブル&フルーツマイスター」という。野菜と果物のおいしさを伝える食のプロの育成を目指し、01年10月に講座がスタートした。初年度は受講者が14人と少なかったが、いまでは北海道から沖縄まで講座を開き、通信講座もあわせると年間で約7000人が学んでいる。受講者は09年9月末現在で累計2万8257人にのぼり、このうち8割が女性でOLや主婦が多い。毎日の献立に役立てたいという人や、将来、料理学校を開きたいとか、子どもに野菜を好きになって欲しいといった、いろんな理由で受講している。

   初心者向けのジュニアマイスター、マイスター(中級)、シニアマイスター(上級)の3コースに分かれている。資格取得者は9月末現在でジュニアマイスターが2万4099人と圧倒的に多く、マイスターが859人、シニアマイスターが42人だ。

   田村さんが取得したのもジュニアマイスターで、野菜と果物の基礎知識を学ぶ。基礎と言っても「畑から食卓に並ぶまで」と対象が幅広い。いろんな品種の野菜を食べ比べして、違いを見極められるようにするほか、栄養学や野菜料理も学ぶ。

「基礎知識も大切ですが、野菜ソムリエに欠かせないのは、おいしさや特徴をわかりやすく伝える『コミュニケーション力』です。例えば、ただ『おいしい』と言うのではなく、『すっぱさのなかに甘みがある』というように具体的に伝えることが求められます」

   と広報担当者は話している。

   講義は1回2時間で、全部で7回ある。4回以上受講して課題を提出すると、修了試験の受験資格を得られる。ジュニアマイスターの合格率は8割と高めで、きちんと勉強すれば難しい資格ではないそうだ。受講料は入会金、試験料込みで13万3350円と高めだが、主婦やOLが続々と申し込んでいる理由について広報担当者は、

「宣伝は一切していないので、受講者が、おもしろかった、ためになったと友達に話し、口コミで広がっているんだと思います」

   といっている。

「野菜ソムリエ」は婚活にも役立つ?

   女性が資格を取る理由は主に2つある。1つは仕事に使える資格で、医療事務、簿記、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引主任者などが人気だ。アロマテラピー、フラワーコーディネーターといった、ライフスタイルや趣味を広げるための資格も女性に人気が高い。野菜ソムリエの受講者に主婦やOLが多いのは、学んだことを毎日の食卓に生かせるという魅力があるからだ。

   テレビ朝日系「スマステーション」で「女性が輝くおすすめの資格ベスト20」が7月4日に放送され、ベジタブル&フルーツマイスターは5位にランクインしたことからも注目の高さがうかがえる。

   こんなデータもある。

   「gooランキング」で09年6月22日~24日に行われた「婚活のサポートになりそうな資格ランキング」で、野菜ソムリエが4位だった。ちなみに1位は家庭料理技能検定、2位調理師、3位保育士となっている。

姉妹サイト