小沢氏進退「事実ではないので、関係ありません」
陸山会をめぐっては、土地取引への疑惑もある。04年10月に約3億4000万円で購入した東京世田谷区の土地代金を、翌05年分の政治資金収支報告書に記載していた問題も取り沙汰されている。政治資金規正法違反(不記載)で事務担当者らが特捜部に告発されている。
一方、毎日新聞は19日朝刊で、青木愛衆院議員(民主党)の複数の公設秘書の証言として、「小沢氏の秘書から、給与の一部を青木氏の政治団体へ寄付するよう言われた」と報じた。これが事実であれば、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じている国会議員秘書給与法に抵触する。
報道ではさらに、「小沢事務所では当然」とされ、拒否した秘書が退職するケースもあったという。
小沢一郎事務所は「そのような事実はありません」と、青木氏の秘書に対して寄付を強要したことも小沢事務所で秘書給与が寄付にまわされていることもないという。また、ふだん秘書同士が政治資金などでやり取りすることなど「ない」と否定した。
疑惑が広がる中で小沢氏の進退問題が浮上しそうだが、「事実ではない報道ですので、まったく関係ありません」と答えた。