市橋容疑者なぜ「断食」続ける プライド説から逃亡説まで

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「ちょっとした弾みで、病院から逃亡」

   さらには、点滴などの治療を受けるために行く病院から、逃亡を計画している可能性もあるようだ。井上毅一理事長は、言う。

「警察の留置場は、クリニックなどが併設されている拘置所や刑務所とは違い、点滴などを行えません。点滴のチューブで首を吊ったりする恐れもあり、治療するためには、外の病院に連れて行くことになります。しかし、病院は、医療法上、カギをかけるのにも制約があります。ですから、ちょっとした弾みで、逃亡してしまう恐れがあります。市橋容疑者が、逃亡を考えているかどうかは分かりませんが、医者の息子ですし、こうした知識は持っているはずです。外で治療するのは、危険もあるでしょうね」

   なぜ断食しているのか、市橋達也容疑者の弁護団代表の菅野泰弁護士に聞いたが、「記者会見以外の個別の取材には応じられない」とのことだった。市橋容疑者を調べている千葉県警行徳署の副署長も、「本人は理由を話しませんから、量り知れませんね」と言うのみだ。

   ちなみに、前出の井上理事長によると、タフに逃亡を続けた市橋容疑者の体力なら、1か月ぐらい断食しても持つという。海外では、アメリカの有名マジシャン、デビッド・ブレインさん(30)が44日間水分だけで過ごした例などがあるようだ。

「留置場では、じっとして寝ていれば体力は消耗しません。中は暖かいですし、取り調べに答えてないなら体力も温存しているでしょう。ただ、餓死はしないと思いますが、ビタミン剤の投与だけでは限界があります。天然のものを食べないと、眠くなってきたり、血圧が下がってショック状態になったりします。無理強いはできませんが、説得したりして食べたくなるようにするしかないでしょうね」
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