オバマと鳩山の「対立」表面化 「日米合意前提」の虚実

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作業グループの目的は「合意の履行」か、「経緯の検証」か

   一方、岡田克也外相は11月17日に外務省で開かれた記者会見で、

「作業グループの目的は、2006年の日米合意にいたった経緯を検証すること。その点については、ルース駐日米国大使と私の間で基本的に合意している」

と説明。「合意の履行」ではなく「合意にいたった経緯の検証」が作業グループの目的だと強調した。となると、作業グループの実態について、オバマ大統領が誤解していたということなのか。その点についてたずねると、岡田外相は

「オバマ大統領がその表現にどのような意味を込めたのかは、推測することしかできない。大統領が意図したところがどこにあるのかは、今日開かれる作業グループで確認したい」

と答えた。オバマ大統領の認識こそがおかしいと明言したわけではないが、「大統領の意図を確認したい」という言い方には、大統領の発言への戸惑いがみてとれる。鳩山首相ほどではないとしても、岡田外相もオバマ大統領の「合意の履行」という表現に違和感を持っていたようだ。

   普天間問題について協議する作業グループの第1回会合は17日夜、東京都内で開かれる。日本からは岡田外相と北澤俊美防衛相らが、米国からはルース駐日大使とグレグソン国防次官補らが出席して話し合うが、はたしてオバマ大統領と鳩山首相の認識のズレは解消するのだろうか。

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