株高も金投資にプラス?
ニューヨークは株式市場も上昇に転じている。週明け11月16日のNYダウ工業株30種平均は前週末の終値と比べて136.49ドル高の1万406.96ドルとなり、08年10月2日の1万482.85ドル以来約13か月ぶりの高値で引けた。
このNYの株高も金投資にプラスに働いている、という見方も出ている。当初は、金の価格が1000ドルを超えると「売り」が進むとみられていたが、株式市場が順調なことで、「投資家のリスクに対する許容度が高まっていて、現状では安心して他の金融資産に分散投資できている」(前出の市場関係者)と分析している。
一方、国内では利益確保を狙った「現物売り」が増えている。貴金属販売の田中貴金属工業の直営店「GINZA TANAKA」ではここ2、3週間、通常の約2~3倍の来店客でにぎわっている。「売り」のお客が圧倒的で、約8割がそれにあたる。
11月17日の小売価格は、前日比30円高の1グラムあたり3455円の高値水準。「3300~3400円の価格だと利益が出ると判断しているようです」と話している。