サッポロビール社長が暴力? 背後に何があるのか

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   サッポロビールの福永勝社長が飲食店を経営する女性にけがを負わせ、書類送検された、と各紙が報じている。ただ、サッポロビールは「殴ったとは認識していない」としている。しかも、この件に関連して、連日同社本社に街宣活動が行われたことを明らかにしており、真相は今一つはっきりしない。

感謝の気持ちを表す際に度を過ぎた?

   サッポロビールの福永勝社長(62)が福島県郡山市で女性飲食店経営者をたたいてけがをさせたとして、福島県警郡山署は2009年11月13日、福島地検郡山支部に傷害容疑で書類送検したと各紙が報じている。

   記事によると、福永社長は5月、飲食店を出る際に見送りに来た女性のほおを両手ではさむようにたたいた疑い。女性は耳がきこえにくくなったとして、9月に同署に告訴状を出した。

   事件が明るみに出た発端は、月刊誌「ZAITEN」12月号が「サッポロビール社長『女性殴打事件』」と題する記事を掲載したこと。記事によると、5月26日の夜、福永社長と3人の社員が同社の得意先である同店を訪れた。入店した時にはすでにほろ酔い状態で、店では生ビールの中ジョッキを2~3杯程度飲んで、傍目にもわかるほど酔っぱらっていたという。

   女性は社長に顔を両手ではさむようにしてたたかれて、耳が一瞬聞こえなくなり、何が何だかわからなくなったという。社長本人から謝罪はなく、女性は9月に所轄の警察署に被害届を提出した。すると福永社長の担当弁護士を通じて、「感謝の気持ちを表す際に度を過ぎておこなったもので、故意にしたものではない」「示談交渉に応じていただきたい」などという連絡を受けたそうだ。

政治結社を名乗る団体と関係者から数回に渡って接触

   これに対しサッポロビールは11月14日、次のようなコメントを発表した。

「福永は、本年5月26日に福島県郡山市内のお得意先飲食店様を訪問し、退店の際に、平素の感謝の気持ちを込めて、当該店舗の責任者様の両頬を両手で挟みました。本件に関連した報道の一部に『殴った』という文言が出ておりますが、弊社事実認識とは大きく異なっております」

   さらに、福永社長は女性に「ご不快な思いをさせたのではないかとの気持ちから、その場でお詫びし、更に、翌日から2日間に渡ってお訪ねし、重ねてお詫び申し上げました」としている。

   また、発表したコメントのなかで、「当初より、本行為に関して政治結社を名乗る団体及び関係者から数回に渡って接触を受け、更に弊社本社棟周辺で連日街宣活動が行われるなど、執拗な介在を受けるに至っております」とし、事件には背景があることを示唆している。同社は街宣禁止仮処分申し立てを行い、10月16日東京地方裁判所で街宣禁止仮処分が決定した、という。

   巨大掲示板「2ちゃんねる」には複数のスレッドが立ち、「お酒に飲まれちゃいけないよ」「セクハラでアウト」「社長なのにおかみの頬を両手で挟むなんてエロガッパのようなことするからでしょ」といった書き込みが相次いでいる。

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