「ひこにゃん」と「せんとくん」 グッズ売上好調「衰えぬ」人気

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   ひこにゃん、せんとくんの人気が健在だ。関連グッズの品数が増え、売り上げも好調だという。ひこにゃんのグッズ売上高が推計10億円、せんとくんのライセンス契約額が12億円だというのだ。

   ゆるキャラブームの火付け役とも言われているのが、彦根城築城400年記念イベントのイメージキャラクター「ひこにゃん」だ。2006年に登場した。寸胴体型の白ネコが、彦根城主・井伊家由来の赤備えの兜をかぶっている。つぶらな瞳と短い手足が憎めない、癒し系のキャラクターだ。

ひこにゃんグッズ、お菓子類が好調

つぶらな瞳が魅力「ひこにゃん」(特設サイトより)
つぶらな瞳が魅力「ひこにゃん」(特設サイトより)

   彦根市によると、ひこにゃん関連グッズは2008年度、10億円の売上があったと推計されている。滋賀県を拠点とするスーパーマーケット「平和堂」でも、関連商品を取り扱っているが、広報は「ぬいぐるみの売れ行きは落ち着いてきていますが、最近はお菓子類の種類が増え、こちらは好調です」と話す。「平和堂」では関連グッズの売上は2008年には7420万円、2009年上期が3670万円だった。

   お菓子類とは、パッケージに「ひこにゃん」をあしらった商品のことだ。彦根城「お城ケーキ」(945円)、「チーズケーキ」(630円)、「チーズブッセ」(682円)などが売れ筋という。広報は「ひこにゃんの名が知れ渡り、定着してきたことで、お中元や帰省シーズンに買い求めるお客さんが増えています」。

   彦根城近くにある土産物屋「四番町スクエア」の担当者は、「人気があるのは、ぬいぐるみ、エコバッグ、ストラップ。ひこにゃんは、見ていてほのぼのする癒し系が魅力でしょう。子供からお年寄りまで幅広く買っていかれます。シルバーウィークの売り上げは、これまでで一番よかった」と手応えを語った。

せんとくん、まんとくん「クリアファイル」が人気

さすらいのタイム・トラベラー「まんとくん」(左)と抜群の注目を集めた「せんとくん」(右)
さすらいのタイム・トラベラー「まんとくん」(左)と抜群の注目を集めた「せんとくん」(右)

   坊主頭の童子が鹿の角をたたえたキャラクターで、抜群の注目を集めた平城遷都1300年記念事業のマスコット「せんとくん」。年明けには「平城遷都1300年」がいよいよスタートするとあって、関連グッズも増えているようだ。

   ライセンスを管理している「平城遷都1300年記念事業マスターライセンシーオフィス」の石崎裕所長によれば、ライセンス契約は現段階では100社、そして引き続き50社とも商談が続いているという。グッズは現在、120品目、700種類以上あるという。ライセンスの契約額は12億円を超えている。

   そのうち、人気があるのは文房具等の小物類だ。近鉄百貨店1階にある「せんとくんオフィシャルショップ」では、クリアファイル(280円)、メモ帳(380円~420円)、ペン(320円)、30種類以上はあるキーホルダー/携帯ストラップ(360円~730円)が売れ筋だ。また、地下1階では、せんとくんをパッケージに載せたお菓子――せんとくん「抹茶バウム」「くず餅」「ミルククレープ ロールケーキ」などが並んでいる。

   オフィシャルショップの担当者は「購入者は幅広いと思いますが、文具類はやはり、女子中高生に人気。彼女らは普段使いにと購入しているようです。年配客では、お土産やプレゼント用にと複数個買い求める方もいます」。前出の石崎所長は、「グッズの販売の売上目標はクリアし、好調です。せんとくんには、もっと活躍してもらわないと。奈良のことをどんどんPRしてほしいと思います」と期待を寄せている。

   ちなみに、「せんとくん」対抗キャラとして、奈良在住のデザイナーらがつくった鹿のマスコットキャラ「まんとくん」人気も健在だ。朱雀門型のハットをかぶり、白いマントをはおった愛嬌のある顔立ちだ。公認グッズは40以上がある。

   近鉄奈良駅近くにある土産物屋「ならクターショップ『絵図屋』」の担当者は、「まんとくんは10月頃から、ロッテのガムのCMに出演したとあって、また注目されているようです。当店ではクリアファイルが売れ筋。購入者は幅広く、とくに子どもには『かわいい』と大人気です。反対に、せんとくんの場合は、『かわいい』か『こわい』かの両極端の反応ですね」と話している。

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