ヤンキースとの4年契約が終了し先頃FA申請した松井秀喜選手 (35)の代理人のアーン・テレム氏が、松井選手のヤンキース去就の緊急声明の場所に選んだのはアメリカのニュースサイト「Huffington Post」(ハフィントン・ポスト)だった。
声明の内容は「彼は打者として優秀なだけでなく、ジャパンマネーも持ってくる」と強烈にメジャー全30球団に売りこむ内容だが、この「ハフィントン・ポスト」、今や大手新聞のサイトを追い抜く程に成長したサイトで、著名人が自ら発言、発表の場にすることが増えている。
ユニークユーザー数は600万人以上
テレム氏が2009年11月11日付けで綴ったのは「Hideki Matsui: An Ageless Talent」と題された声明。松井選手は35歳という年齢が問題だという論評もあるが、ワールドシリーズでMVPを取った実績でもわかるように、老いを全く感じさせず、これからも活躍できる唯一無二のスーパースターだ、と主張している。
しかも、トヨタ、ソニー、読売新聞など、日系企業6社が広告を出し、毎年1億円以上の収入が球団に入っている。NHKは年間平均120試合のヤンキース戦を放送するなど「付加価値」が高い選手でもある、と「お買い得」を強調。「ヤンキースを世界的なブランドとして確立する役割を演じた」驚くべき才能を持つ松井は、どこの球団に行ってもこれまでのように役立ち、利益を出すことができる存在だ、とした。
テレム氏が緊急声明を出す場所として選んだのがニュースサイト「ハフィントン・ポスト」。日本ではあまり知られていないサイトだが、アメリカで今や既存の新聞社サイトを閲覧数で追い抜く影響力のあるサイトに育っているのだという。現在のユニークユーザー数は600万人以上という。