日常生活のちょっとした出来事や感慨を140字以内の文章で投稿するミニブログサービス「ツイッター(Twitter)」。米国ではオバマ大統領が選挙戦で活用したことで有名だが、日本でもユーザーが急増するにつれ、ツイッターで情報発信する国会議員が増えてきた。ついには国会の首相答弁にも登場。「ツイッター首相」が誕生する日も近いのかもしれない。
ツイッターで政治活動の様子を積極的に発信している藤末健三参院議員(民主党)は2009年11月9日、参院予算委員会でインターネットを使った新しい情報発信のツールとしてツイッターを紹介し、鳩山由紀夫首相に活用に対する考え方をたずねた。
鳩山首相「ポジティブな部分も考えていきたい」
答弁に立った鳩山首相は
「同じ時刻に、国境も性別も異なる方々が一瞬にしてつながる世界がまさにツイッターであり、大変はかりしれない効果があると思う。インターネットには光もあれば影もあるといわれるが、インターネットのポジティブな部分を積極的に利用しようという試みの一つがツイッターであろうと思う」
とツイッターの効能を評価したうえで、
「自分自身にはたして(ツイッターを使う)時間があるかというと必ずしも自信がないが、いかにして『つながる』という絆の部分で役に立てるか、ポジティブな部分も考えていきたい」
とツイッター活用に前向きな姿勢を示した。藤末議員によれば「国会の答弁に『ツイッター』という言葉が登場したのは初めてだろう」という。
「総理自らが『ツイッター』と言ってくれたので、良かった。今後は、いきなり総理がツイッターを使うのは難しいかもしれないが、官邸や閣僚に働きかけて、ぜひツイッターを使って情報発信をしてもらいたい」
と意気込んでいる。
休憩や移動の時間を利用して一日に10~20回、ツイッターに投稿している藤末議員は、ツイッターのメリットとして「リアルタイム性」「双方向性」「低コスト」の3点をあげる。最大の魅力はリアルタイム性だ。