2009年10月の全国銀行の貸出金の平均残高は402兆5840億円で、前年同月に比べて1.5%増えた。ただ、伸び率は09年1月から10か月連続で低下して、08年4月以来の低水準となった。
日本銀行が11月10日に発表した10月の貸出・資金吸収動向等(速報)によると、全国銀行の貸出動向は、地方銀行が前月比2.7%と伸ばしたが、都市銀行等は0.7%、第二地方銀行が1.6%と振るわなかった。伸び率はいずれも低下した。
また、銀行と信用金庫を合わせた貸出金の平均残高は466兆428億円で、前年同月比1.5%増。伸び率は09年2月から9月まで8か月連続で低下し、9月との比較では横ばいだった。
企業の設備投資、運転資金の需要が弱めに推移している。