ヤフーニュースへの配信停止が響いた?
記事によると、中国に留学している柴田さんは09年1月からツカサネット新聞に投稿を始め、10月初旬までに70本の記事が掲載された。中国の現地事情や日本の政治が主なテーマで、原稿料はこの70本分で2万7200円。記事1本に対して300~500円程度だったが、中国在住なので実質貨幣価値が6倍程度だったと振り返る。
また、サービス休止については、ヤフーニュースへの配信が停止されたことで、アクセスが低下したためでは、と推測する。「想像を出ない部分もあるが、記事と称されるものが主観的で、配信に値しないものと受け止められたからであろう」ともしている。
ヤフージャパンの広報担当者によると、09年6月末に、ヤフーニュースにあった、市民メディアからの配信をまとめた「パブリックニュース」というコーナーが閉鎖された。それに伴い、ツカサネット新聞と、マイニュースジャパンとの契約を打ち切ったという。
11月9日、JanJanに「休止」を惜しむ記事が投稿された。筆者は、法律問題に関する著書を出している林田力さん。ツカサネット新聞、JanJanの両方で記事を書いていたが、ツカサは、投稿された記事に編集の手がほとんど入らないなど、市民メディアとしてのユニークな点がいくつかあったと評価、サービス休止に関しては「寂しいものがある」という。雑誌では復刊の見込みがなくても廃刊ではなく休刊とするが、「ツカサネット新聞の一時休止は、そのようなマスメディアの常識とは異なる意味であることを期待する」としている。
また、市民メディア「PJ NEWS」にも「ツカサネットよおまえもか!!」という記事が8日、掲載された。サービス一時休止を「再開を期すとなっていますがその時期の明示はなく永久休止になる可能性もあります」と懸念している。
ツカサ都心開発の広報担当者は
「発表にある通りです。システムの改善のためにお時間を頂きます。再開時期は現時点では未定です」
と言っている。