楽天の「Edy」買収戦略 ホリエモンが大絶賛

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   プリペイド型電子マネー「Edy」の運用会社ビットワレットを買収する楽天を、「ホリエモン」こと堀江貴文・元ライブドア社長が、ブログで絶賛している。ライブドアでなしえなかったことを楽天が次々に実現しているそうで、「楽天グループの快進撃は止まらなさそうだ」と褒め称えている。

   楽天は2009年11月5日、プリペイド型電子マネーを運用している「ビットワレット」と資本提携することで合意したと発表した。楽天が約30億円でビットワレットの第三者割当増資を引き受け、株式の過半数を取得。12月末からビットワレットを連結子会社にする予定だ。

イーバンク銀行は「銀座の売れっ子クラブ嬢」

   ビットワレットは01年から電子マネーの草分け的存在「Edy」を運営している。07年末には、楽天と業務提携を結び、Edyを使った買い物で楽天ポイントが貯まる携帯電話アプリ「楽天アプリ」を導入していた。今回の資本提携に伴い、楽天は取締役をビットワレットに派遣し、本格的に電子マネー事業に参入する。

   この楽天の戦略を2009年11月8日のブログで取り上げている。タイトルは「楽天が『Edy』を買収する意味」。ライブドア社長を降りた06年から「何も進化していないような錯覚に陥る」と語り、経営者時代に考えていた構想を楽天が次々と実現するのを見て「その実現力は素晴らしいものがある」と評価している。

   今回のEdy買収に先立ち、楽天はイーバンク銀行を買収した。イーバンクに対しては、ライブドアの前身、オン・ザ・エッジが03年10月に買収を画策。約23億円の第三者割当増資を引き受け、筆頭株主になっている。オン・ザ・エッジはイーバンクの持つ少額ネット決済のノウハウを活用し、自社のネット販売を強化するつもりだったが、その後方針を巡って対立。04年10月に提携を解消している。

   その後、イーバンクはGMOグループなどから増資を受けたものの、「有効なビジネスモデル」を発見できなかった。堀江さんはイーバンクを

「まるで銀座の売れっ子クラブ嬢のようである。やらずぼったくりというのだろうか」

と評し、「最初に酷い目にあわされたのは我々だったが」と振り返っている。そんな中、楽天は09年2月にイーバンクを連結子会社化した。リーマンショックで運用資産が大幅に減っていたところを、「相当厳しい条件」で楽天が買ったと推測し、「そこまでじっくり我慢した楽天の戦略勝ち」としている。「旧経営陣も全て追い出したみたいだ。それがいい」とも書いている。

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