キリン、アサヒ、サッポロの上場ビール会社3社の2009年1~9月期決算によると、キリンホールディングスは低価格が人気の「第3のビール」が好調で、経常利益で1100億円(前年同期比26.8%増)となった。キリンは06年(975億円)以来、3期ぶりに過去最高益を更新した。
ビール需要が伸び悩むなかで、「第3のビール」が大きく伸びて、構成比で32.0%を占めるようになった。ビールの構成比は35.3%。飲料事業では豪州地域の伸びが寄与。また医療事業部門も利益に貢献した。
半面、アサヒビールとサッポロホールディングスは前年同期に比べて経常減益だった。両社はキリンに比べて、出荷に占めるビールの構成比が約6~7割と高いため、ビールの出荷が減ったことで苦戦を強いられた。