収入、月1000円未満が7割
国民生活センターによると、副業として、アフィリエイトサイトなどを考えるのには、ネットなら本業があっても手軽にできるのでは、と思い込んでしまうことが大きい。ブログやアフィリエイト本などがポピュラーになったこともあり、ネットに詳しくない人でも、お金を稼げると錯覚を持つようだ。
被害の相談者は、それまでブログなどをやったことのない人がほとんどだという。不況で収入が減って、慣れないネットで副業探しを始めた弱みにつけ込んだわけだ。
業者がアフィリエイトなどによる利益を約束したり、リスクを説明しなかったりした場合は、特定商取引法に抵触する可能性がある。その場合、クーリングオフや契約取り消しを主張できるという。
アフィリエイトやドロップシッピングで個人が儲けるのは、なかなか難しいようだ。
アフィリエイトマーケティング協会が2007年に行った調査の結果によると、アフィリエイトによる1か月の収入は、1000円未満が7割も占めた。3万円以上は2.5%に留まっているに過ぎない。
アフィリエイトなどで稼ごうとすれば、商品のメルマガを出したり、サイトでブログを更新したり、検索エンジンに引っかかるようにしたりするなど、かなりの努力が必要だ。国民生活センターの相談部では、「ネット上では、サイトのことを知ってもらうのも大変です。サイト作成料などが高額の場合、アフィリエイトでどのような効果があるのか、業者によく説明してもらうことが必要でしょう」と話している。