楽天は、プリペイド型電子マネーの「Edy」を手がけるビットワレットと資本提携に関する基本合意書を、2009年11月5日に締結した。12月末にビットワレットが実施する約30億円の第三者割当増資を引き受けることで、同社株式の過半数を取得して連結子会社にする。取締役も派遣する予定で、電子マネー事業に本格参入する。
「Edy」は電子マネーの草分け的な存在で、少額決済サービスの一つとして広がっている。楽天とは07年12月に共同マーケティングの分野で包括的な業務提携を行っていて、Edyの決済で楽天のポイントサービスを貯められるシステムの開発などに取り組んできた。こうした業務提携に加えて、資本提携を通じて関係を深め、Edyビジネスを強化する。
ビットワレットはEdy事業を規格・運営する。ソニーやNTTドコモが出資しているが、赤字が続き、これまでもたびたび増資していた。