正式な打診があった場合の含みは残す
その理由として、総務省顧問に就任直後であることや選挙準備の期間が短すぎることを挙げている。ただ、郷原信郎氏側は、民主党かどうかは明かさなかったものの、長崎県知事選でいくつか打診を受けていることは認めた。そして、「長崎への思い入れはありますので、何らかの形で貢献したい気持ちはある」と、正式な打診があった場合の含みを残した。
過去には、大阪府の橋下徹知事が、「2万%ない」と断言しながら、出馬したケースがある。なんらかの状況が整えば、出馬の余地はありそうだ。
一方、スポーツ紙が出馬の動きを報じた大仁田厚氏は、公式ブログの2009年10月20日付エントリーで、記事見出しの写真を掲げて、意欲をほのめかしている。
それによると、3年前に父親を亡くしてから、故郷の長崎に帰るようになり、地元の友人らとふれあう中で、地方の問題点を意識するようになった。メディアの取材で、長崎中を歩き回ったともいい、ブログでも現在まで、地元の人たちと交流していることをアピールしている。これまでのパフォーマンスを捨てて謙虚に出馬について考えるとしているものの、着々と準備を進めているようだ。
知事選では、自民党推薦現職の金子原二郎氏(65)が4選出馬するかが注目されている。まだ、出馬表明していないが意欲をみせており、自民党関係者によると、12月議会で正式に出馬表明する見通しだ。
総選挙では、民主党が4つの小選挙区すべてで勝利を手中にしているだけに、もし郷原氏が知事選に出馬すれば台風の目になりそうだ。