デートの食事代は男性が払うべきなのかーー。SNS「mixi(ミクシィ)」でこのテーマが大議論に発展、これに関して書かれた「ミクシィ」内の日記は5100を超えた。26歳の女性が7歳年上の男性にしつこくデートに誘われたため応じたが、レストランの食事代として3000円取られた。女性は男が食事代を払うのは「当然」で「もう二度と彼と会いたくない」と思った、という。
約束の日、男性は家に車で迎えに来た。レストランでは食事のコースを決めさせ、彼女だけにワインを勧めた。男性のマナーはよく会話も弾み、心地好くなったのだが、会計の時に、社交辞令で「少し払わせて下さい」と言ったところ、「じゃあ3千円だけ」と右手を差し出された。
恋愛の最初の関門はデートの食事代
千円札を3枚渡すと男性は嬉しそうに受け取った。その瞬間、もう二度と会いたくないと思った。「男がお勘定をするのは常識!」であり、ましてや男性から誘った場合なおさらだ、というのだ。これは、独身女性サイト「独女通信」が2009年10月26日に配信した記事だ。食事は奢ってもらうのは当然と考える女性は減ってきているが、支払いで男女がどんな気づかいをするのかが重要で、食事代は恋愛の最初の関門のようだ、と記事は結んでいる。
この記事に関連し、「ミクシィ」内では5100を超える日記が書かれ、
「男女平等を主張しておいて、そこだけは男に甘んじるのは都合が良すぎる」
「男が払うって考えてる女性は好きになれません!」
「俺はワリカンで婦女子とメシを食う男なんか信用しないよ」
など様々な意見が出ている。
デート代を男女のどちらが払うのか、という話題は、ネットで非常に盛り上げる。読売新聞のQ&Aサイト「発言小町」には、29歳の独身サラリーマンから「自分から誘った初デート、割勘はおかしいですか?」という質問が09年10月16日に出て、回答が540も付いている。
この男性は2歳年上で正社員として働いている女性を少し強引に食事と映画に誘い、2人で1万1千円かかった。車で送り迎えしたが、家の前まで送ったときに精算していないことを思い出し、ガソリン代は請求しなかったが「ご飯が7400円で映画が3600円だったから5500円ね」と要求。女性は数秒考えた後に支払ったのだが「急になんだか怖い顔をされました」。その後、彼女からの連絡はまったく来なくなったそうだ。男性は「男女平等」と思っているし、自分から誘ったデートだとしても彼女も楽しんでいたため納得がいかない、というのだ。
「100%おごってあげたい」男性は65%
これについての回答は、
「デートの時に割り勘にする情けない男が増殖してるんですね~」
「自分から誘った初デートが割り勘でしょ。彼女もどん引きして当たり前」
「あまりにセコい。セコすぎる。それくらい出せ!!」
この二つの記事は、同じような状況に置かれた男女が、それぞれが自分の立場で読者に問いかけている。
ポータルサイトmsnでは第25回「みんなの恋愛常識」で、「デートの食事代、どうしたい?」というアンケートが掲載された。それによると、男性が女性に「100%おごってあげたい」が65%、「割勘がちょうどいいよね」が28%だった。一方、女性は「できればおごってほしいです」が59%、「割勘がちょうどいいよね」は33%だった。この調査はサンマリエが運営するサイト「恋のビタミン」内で2009年2月26日~3月4日に行われた。回答数は288件で世代層は明かされていない。