総務省が2009年10月30日に発表した9月の消費者物価指数(2005年=100)は、生鮮食品を除く総合指数が100.2となり、前年同月に比べて2.3%下落した。マイナスは7か月連続。下落率は比較できる1971年以降で最大だった09年8月のマイナス2.4%から0.1ポイント改善した。
交通・通信、光熱・水道、教養娯楽、食料、家具・家事用品などの下落が目立った。なかでも、ガソリンは前年同期比25.1%減、灯油は同41.8%減、外国パック旅行は同19.45減と大きく下落した。所得や雇用環境の厳しさから消費者は節約志向を強めており、デフレ傾向が継続している。
ただ、ガソリンや灯油の価格は08年夏に原油価格が高騰した影響がある。下落率は縮小してきた。
同時に発表した東京都区部の10月の消費者物価指数(2005年=100、中旬の速報値)は、生鮮食品を除く総合指数で2.2%下落して99.6となった。下落率で8月の2.1%を上回り、1971年以降で最大となった。