自民も「ネットメディア対策」充実 谷垣総裁が小池広報本部長に指示

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   自民党の谷垣禎一総裁は2009年10月29日の会見で、小池百合子広報本部長に「ネットメディアとの接し方」について工夫するように指示したことを明かした。自らのネット番組出演も「意義のあること」と肯定的に評価。党としてネット対策を充実させていく姿勢を示した。

   谷垣総裁は会見前日の28日夜、ニコニコ動画が運営するインターネット番組「ニコニコ生放送」に自民党総裁として初めて出演。国会の代表質問や学生時代の山岳部の思い出、趣味のサイクリングなどについて語った。番組ではユーザーから寄せられた質問に谷垣総裁が回答。中継画面には、「ガッキー頑張れ」「改革を頼むよ」といったコメントが多数書き込まれた。

「今までやや認識不足だった」

谷垣禎一自民党総裁がニニニコ生放送に登場すると、拍手を意味する「88(ぱちぱち)」などのコメントが多数書き込まれた
谷垣禎一自民党総裁がニニニコ生放送に登場すると、拍手を意味する「88(ぱちぱち)」などのコメントが多数書き込まれた

   ニコニコ生放送の出演について、谷垣総裁は

「今までやや認識不足だったが、出演してみると、視聴者の反応がリアルタイムで返ってくる。そういう手応えと緊張感を感じながら対話するのも、なかなか意義のあることではないかと思った」

と感想を語った。またニコニコ動画などのネットユーザーへの訴求について、従来の自民党の広報戦略では「手の届きにくいところにあったかもしれない」と分析。ネットメディア対策にも積極的に取り組んでいくことが必要という見解を示した。

   谷垣総裁は29日午前、小池広報本部長らと今後の広報戦略について協議した。会見では

「小池百合子さんにもネットメディアとの接し方を工夫していただくようにお願いしておきました」

とネット対策を指示したことを明らかにした。

   自民党は総選挙後の組織改編で、従来の「マルチメディア局」を「ネットメディア局」に変更。総裁や政調会長、幹事長の会見動画を充実させたり、政策に対する有権者の意見を募集したりするなど、インターネットを活用した広報活動に力を入れていく。

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