その日の洋服やTPOに合わせて、たくさんバッグを持っていたいというのが女心だが、お金はかかるし、置く場所も取る。そこを一挙に解決するのが「着せ替えバッグ」だ。
外側のカバーを取り替えるだけで15通りのデザインになるものや、フレーム(枠)しかないバッグに手持ちのスカーフや風呂敷を取り付けられるもの、といろんなタイプがあり、不景気も手伝って注目を集めている。
40~50歳代の主婦にうけている
アメリカ発の着せ替えバッグ「ミーシー」は、ベースの黒いバッグに「シェル」と呼ばれるカバーを取り付けるだけで、フォーマルからカジュアルまで何通りも楽しめる。
シェルはシンプルな黒、黄色や赤のカラフルなもの、はやりのクロコダイルの型押し、キリン柄やヒョウ柄など15種類が揃う。素材は柄によって、塩化ビニール、ナイロン、ポリウレタンの3種類を使い分け、革のように見えるものもある。本体とカバーはマグネットで着脱して、使っている途中でカバーがずり落ちることはないそうだ。
ミーシーは2年前にアメリカで発売され、100万個を売上げた。日本ではテレビショッピングサイトTV-HITで2008年末に販売を開始し、09年から本格的に売り出した。同社の戸塚隆代表取締役は、
「宣伝はしていませんが、口コミで順調に売れています。不景気になって、1つのバッグで何通りにもなるという値頃感が40~50歳代の主婦にうけているんだと思います。最近はテレビで紹介されるようになり、注文や問い合わせが増えています」
といっている。
2010年には若者をターゲットにし、A4サイズや1泊旅行分の荷物が入る大きめサイズを発売する予定だ。現在は通販限定だが、鞄専門店から取り扱いたいという問い合わせがあり、09年内にも店頭販売が始まりそうだ。