新型「RX」シリーズが売り出された影響も
ガリバー自動車研究所・所長の鈴木詳一さんは、このレクサス人気について、「トヨタ・プリウスが今年5月に発売され、ハイブリッドカーはドライバーの環境意識の高さ、燃費のよさからかなり人気があります。そしてエコカー減税や補助金の制度とあいまって、消費者の心をつかんでいるのは間違いなく、レクサス『HS250h』もその流れでしょう」と分析する。
ほかにも好調の要因はある。「HS」シリーズは低価格設定のクラスで、購入者層が上位クラスよりも広くなる。また、前年は特徴的なモデルがなかったのに対し、2009年は新型「RX」シリーズも売り出され、車種のバリエーションが増えていた。これらの魅力が重なって、買い換えの需要が刺激されたようだ。
では、レクサス人気はこのまま続くのだろうか。鈴木さんは「前年が低かっただけにしばらくは続くとは思うが」としながらも、「12月にはトヨタがハイブリッド車『SAI』を発売します。性能的には『HS』とはほとんど同じ。違いは、内装の豪華さでしょうか。『SAI』の最安モデルが338万円ですから、人によってはこちらに流れてしまうかもしれません。とくに地方は、レクサスの販売店が限られていますから、多少の影響が考えられます」と話していた。