住友信託と中央三井 経営統合へ

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   住友信託銀行と中央三井トラスト・グループが2011年春をめどに経営統合することで大筋合意したことが2009年10月27日、明らかになった。

   両社の連結総資産は単純合算で36兆円超となり、国内グループで第5位。信託財産は計118兆円に上り、三菱UFJ信託銀行(101兆円)を抜いてトップに立つ。規模拡大で経営基盤の強化を図る。中央三井は住宅ローンや投資信託などの個人業務分野に強みをもつ。住友信託は年金運用や不動産分野などに強い。

   経営統合については、11年に共同持ち株会社を設立し、住友信託銀行と中央三井信託銀行がその傘下に入り、その後に傘下の信託銀行が合併する方向で調整している。統合比率やトップ人事は今後詰める。中央三井トラストに資本注入されている約2000億円の公的資金は、統合前の返済をめざす。

   住友信託は1998年以降の金融危機のとき、旧日本長期信用銀行(現新生銀行)や旧東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)との合併を模索したことがあったが、いずれも実現しなかった。両社も経営統合について検討した経緯がある。

   今後は、これまで住友信託が距離を置いてきた三井住友フィナンシャルグループとの連携が焦点になりそうだ。

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