ネットユーザーのために会見場にマイクを設置
質問は、ニコニコ動画のサイトで前日から募集。ユーザーから寄せられた問いの中から、「過去の質問と重複していない」といった基準で3つの質問に絞り、会見開始10分前にニコニコ動画上でアンケートを実施した。その結果、最も支持が多かったのが「テレビとネットの違い」についての質問だった。
ニコニコ動画のスタッフが質問を代読する様子はもちろん、ネットで生中継された。同サイトの中継画面は、
「きたーーー」
「おおおおおお」
「いいねー」
といった「歓声」のコメントでいっぱいになった。岡田外相の回答についても「真面目に答えてくれてる」と肯定的に評価する声が多い。ニコニコ動画の現場スタッフも「ユーザーの反応がすごかった」と興奮気味に話していた。
実は、岡田外相の記者会見では10月16日から、記者が質問するときにもマイクを使うようになった。インターネット中継で見ているネットユーザーに、記者の質問内容がしっかり聞こえるように、との配慮からだ。「自分ではインターネットはあまり使わない」という岡田外相だが、ネットを使った情報発信については非常に意欲的といえる。
既存のマスメディア以外に向けた情報発信に積極的な大臣としては、もう一人、亀井静香郵政・金融担当相がいる。ニコニコ動画は、その会見でも今回と同様に「ユーザーの質問の代読」を試みる予定だ。