「奥さんとしても妻としても資格のない人。腹立たしい」
検察出身の大澤孝征弁護士は、薬物依存から抜け出すためには、高相被告との関係を断ち切ることが重要だと主張。その上で、酒井被告が公判の中で高相被告と離婚することを明言しなかったことについて、
「『こういう人とやっていくつもりはない』と言ったほうが。本当は良かったのかも知れない。その辺があいまいと受け取られる余地がある」
と、酒井被告に不利になる可能性があることを指摘。
さらに、
「検察による被告人質問が非常に長かった。おそらく、弁護側よりも長かったと思います。これは、『簡単には(裁判所に)執行猶予は出させない』という意志の表れでしょう。苛め抜いて、厳しい追及をしている最中。これは被告人のためにもなるはずです」
と、「必ずしも執行猶予が付くわけではない」との見解を示した。
一方、「酒井法子 孤独なうさぎ」(双葉社)著者の渡邊裕二さんは、酒井被告が「介護の仕事をしたい」と証言したことについて、
「現在、そう思っているだけで、日にちがたつにつれて、芸能界への復帰を、もしかしたら考え出してくるかもしれない。芸能関連でファッションの仕事もしていたので、(ファッションの)プロデュースをしてもいいだろうし、間口は広い」
と、芸能関連の仕事に復帰することについて楽観的だ。
また、よみうりテレビ(日本テレビ系)の「ミヤネ屋」では、うつみ宮土理さんが
「妻だったら(夫が覚せい剤を使っているのを知ったら)『やめなさい!』と驚くでしょう。覚せい剤は高価なはずなので、『いくらくらいかかるの?』って(聞くはず)。被告は経済観念がない。子どものことも考えていない。奥さんとしても妻としても資格のない人。腹立たしい」
と、酒井被告の「家庭人」としての資質に疑問を呈していた。
公判では、検察側が懲役1年6か月を求刑し、即日結審。判決は11月9日に言い渡されることが決まっている。