百貨店業界「2011年・大阪の陣」 主要店が巨額投資して大改装

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大丸は心斎橋店北館をいち早く開業

   百貨店業界では「2011年・大阪の陣」が各社の帰趨を決めるという見方が強い。大丸や高島屋に加え、阪急百貨店、三越・伊勢丹グループなど主要百貨店が軒並み、数十億~数百億円を投資した大改装を続けており、来春早々には日本最大の百貨店密集地での顧客争奪が始まるからだ。

   大丸は2009年10月14日に心斎橋店北館(大阪市)をいち早く開業させた。売り場の6割以上を25~34歳の「アラウンド30」や18~24歳の「ヤング」向けにし、従来は百貨店で買い物しなかった層を新たに取り込む考えで、同社は「新百貨店モデル」と位置付ける。増床工事を進める高島屋も従来になかった新しいブランドの誘致などを進めており、「『ルイ・ヴィトン』を初め、世界の主要ブランドを最初に日本に根付かせた老舗百貨店としての底力を示したい」(幹部)と意気込む。

   景気の「二番底」の可能性も指摘される中、百貨店業界の暗中模索は本当の知恵と体力が問われる段階に突入している。

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