「父親から手取り足取りは一度もありません」
「面と向かって批判を浴びること、悪口を言われること、こんなのしょっちゅうです。足を踏まれ、うるさいと言われ、中には、世襲反対とペットボトルを投げつけられたこともあります」
そこからの切り返しが、小泉進次郎氏の持ち味だ。
「それでも、なぜ続けられたのか……それは街頭の皆さんの温かさです」
地元の人を引きつける話術は、選挙中にたびたび披露している。
「高校野球をやっていたとき以来の汗まみれの毎日でした……でも、それより熱かったのは地元の皆さんの励ましです」
「生まれて育って、みんなと同じ空気を吸って、皆さんと同じ土地で育って、皆さんと同じ海で泳いで、今日この日を迎えたんです」
こうした進次郎氏の演説について、支援するある横須賀市議は、「日を追って素晴らしくなっているので、びっくりしています」と話す。「その内容、演説、間の取り方、声といい、最初とは全然違う。政治家らしくなってきました」。
進次郎氏の手振りや話し方は、父親の純一郎元首相(67)をほうふつとさせる。この点について、市議は「教わったのか分かりませんが、親子ですから、素質もあるんでしょうね」と言う。
そこで、J-CASTニュースは、進次郎氏の秘書に聞いてみた。
父親から教わったのかについては、「父親から手取り足取りは一度もありません」と否定。そのうえで、「一番身近なところから学びますから、見て感じたものを実践するよう地道に努力はしています」としている。
ただ、進次郎氏の街頭演説には、政策への言及が少ないとの指摘がある。これについて、秘書は、「街頭では、動いている人にアピールしないといけませんので、細かい政策より印象が強いことを伝えています。政策については、安全保障、社会保障、環境問題などの方向性は決めており、じっくり話すところでは話しています」と説明している。