小泉ジュニアこと自民党の小泉進次郎衆院議員(28)が、同党総裁を超える人気で話題になっている。その巧みな演説も、やはり世襲議員ならではのものなのだろうか。
どちらが総裁か分からない人気ぶりだったらしい。
小泉進次郎衆院議員は、参院神奈川補選に出た自民党公認候補を応援しようと、2009年10月19日に横浜入り。そして、個人演説会のトップバッターとして独特の話術で出席者を引きつけ、同時に出席した谷垣禎一総裁(64)の影を薄くしてしまった。
ジョークで出席者から笑い
「8月の衆院選では『何で(人気のない)自民党から出馬するの』と聞かれました」
日刊スポーツの10月20日付記事によると、進次郎氏は、こんなジョークで出席者から笑いを取った。そして、謙遜しながらも、次のような文句でさりげなく自分をアピールした。
「私は高校野球でも1番バッターでした。主役の4番を盛り上げる役はピッタリ」
進次郎氏の話は、出席者の笑いと拍手を誘い、終了後は、イケメン好きの女性陣に囲まれ、てんてこ舞いに。握手や記念撮影を求められて、なかなか会場を出られなかった。ところが、総裁の谷垣氏といえば、これとは対照的に、早々に会場を後にしたというのだ。
こうした弁舌と若さが評価されて、進次郎氏は、新人としては異例の自民党遊説局長代理に抜てきされている。神奈川補選は、その遊説デビューの場であったわけだ。
進次郎氏は、総選挙の期間中から、その雄弁ぶりが注目されていた。
選挙戦終盤の8月26日には、世襲批判を逆手に取った街頭演説を地元・横須賀市で繰り広げた。