行列のできる裁判所 押尾初公判に2200人

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裁判所前には傍聴席求めて多くの人が駆けつけた
裁判所前には傍聴席求めて多くの人が駆けつけた

   麻薬取締法違反の罪に問われた俳優・押尾学被告(31)の初公判が2009年10月23日、東京地方裁判所で開かれた。同地裁の入り口前では、たった20席しかない一般向け傍聴席を求めて、2232人の希望者が長い列を作った。

   傍聴席の希望者には並んだ順に番号の記された紙が渡された。12時30分に希望を締め切って、抽選を実施。「当選番号」が列の脇のボードに張り出された。的中確率はわずか110分の1。ほとんどの人が外れ券を手にして、裁判所をあとにした。

   裁判傍聴コラムが人気のお笑い芸人・阿曽山大噴火さんも行列に並んだが、あえなく落選。

「20席ですからね……当たるとは思っていませんでしたよ」

と苦笑いしていた。また、たまたま霞が関にきたので面白そうだと思って並んでみたという女性(62)は

「次の予定があるので、当たったら困るなと思っていました。外れてホッとしています」

と笑顔で話していた。行列に並んだのは20代、30代の若者が多かったが、

「スポーツ紙に勤めていますが、会社の指示で並ばされました」

というマスコミ関係者(48)もいた。

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