「男性誌も付録合戦になったら大変」
もっとも、男性誌の場合、女性誌ほど付録合戦はヒートアップしていないようだ。
大手出版社の販売担当者は、
「女性誌と違って、男性誌は付録がついているからといって売れるものではないからです。女性の場合、ポーチや袋がいくつあってもいいと思うから売れますが、袋を複数欲しがる男性は少なく、かといって読者にとって魅力的で低コストの付録はほかにそんなにない。ただでさえ女性誌よりはるかに部数が少ない男性誌に付録をつけると、1個あたりの単価は高くなります。男性誌も付録合戦になったら大変なので、ニーズがないなら他社を刺激することはしたくないというのが本音です」
と明かす。
前出の「DIME」水野編集長も、
「既存読者へのサービス、新規読者の取り込みを狙って年に数回、付録をつけていますが、毎号つけることは考えていません。自分で自分の首を絞めることになりますから」
といっている。