若者の車離れ「自動車ゲーム」が原因 「トヨタ自動車幹部」発言に異論続々

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「若者が魅力を感じる車がない」ことが真相

   ガリバー自動車研究所の鈴木詳一所長は、

「ゲームに満足して車を買わない人がいるかもしれないが、そういう人達はもともと車を買う意欲が低いのではないか」

と分析する。若者が車を買わなくなっている原因はいくつかあり、平均所得が減るなかで特に収入の低い若年層は車を持つ余裕がなくなっていること。また、ケータイやパソコンに興味を奪われ、ケータイ一つあれば部屋を出ずにほとんど済んでしまうライフスタイルができている、ことなどがあげられるという。

   特に問題なのはメーカーの姿勢だという。

「若者が魅力を感じる新車が出ないため、車から関心が離れてしまった」

というのだ。

   メーカーは売れ筋のミニバンや軽自動車ばかり作り、「デートカー」などと言われたスポーツカーの開発を止めてしまった。魅力ある車というのは発想だけで生まれるものではなく、研究・開発・テストを繰り返して初めて生まれるもの。高いコストが必要なため、大量に売れる物ではないからと、止めてしまった。そのせいで、若者が車に興味を失ったというのだ。

   危機感を募らせたメーカーは、トヨタが伝説のスポーツカー「ハチロク」の復活を発表するなど、燃費性能の高い小型スポーツ車の開発に入っている。今回のモーターショーでも若者狙いの新車が展示されていて、

「そうした新車の中で心をつかむものが出れば、車離れの状況は変わるかもしれません」

と鈴木所長は期待を込めて話している。

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