父親の「うす毛」 子供は意外に気にしている

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   10月20日は頭髪の日。それにちなんで万有製薬が実施したアンケートによると、父親が思っているよりも、子供は父親の「うす毛」を気にしているという調査結果が出た。息子にとっては将来の自分に不安が、娘にとってはいつまでも若々しい父親でいてほしい――そんな気持ちがあるようだ。

47.6%は「父親のうす毛を気にしている」

「子どもは自分のうす毛を気にしていると思う」父親は23.2%。一方の47.6%の子どもは「父親のうす毛を気にしている」
「子どもは自分のうす毛を気にしていると思う」父親は23.2%。一方の47.6%の子どもは「父親のうす毛を気にしている」

   万有製薬が、父親世代500人(平均年齢53.3歳)と子ども世代500人(同28.2歳)を対象に実施した「うす毛」に関する実態調査によると、「子どもは自分のうす毛を気にしていると思う」父親は23.2%。反対に、47.6%の子どもが「父親のうす毛を気にしている」という結果に。父親が思っている以上に、子どもは「うす毛」が気になっているらしいことがわかった。

   とりわけ父親が「うす毛」の対処をしはじめるきっかけが、「子供から指摘されたり、勧められたりした」(35.1%)だ。専門医「横浜すずきクリニック」の鈴木敏彦院長は、「父親としても息子・娘に言われてしまうとやっぱり、いつまでも若々しくありたいという気持ちにもなるのでしょう」と話している。子供が何気なく発した一言が、父親の背中を押しているのだ。

   かたや、「うす毛」の対処は、どのように取り組んでいるのかといえば、「育毛剤(シャンプー・トニック等)」を利用するという人が70.4%で圧倒的だ。その費用は月額、平均で4072円だった。うす毛を気にする度合いのうち、非常に気にしている人(5482円)は、少し気にしている人(2707円)のおよそ2倍の費用をかけている。それでも、64.5%の人は「不満」を感じているという。効果が実感できないという声が多々、寄せられていた。

うす毛の進行をおさえる治療もある

   そんな不満から、最近では専門医を訪ねる人もいる。

   前出の鈴木院長のクリニックにも現在、100人以上が通院している。最近ではインターネットで情報を集めてから、医院に駆けつける場合が多い。また、通院に対する敷居も低くなりつつあるそうで、30%は20代男性。父親がうす毛なのが不安で、という若者も来院している。

   男性型脱毛症(AGA)に効く薬として、医学的に認可されている治療薬は2つある。1つはリアップシリーズの「リアップX5」。発毛成分のミノキシジルを含んだ、頭皮に直接塗布するタイプの薬だ。もう1つが、飲み薬としては世界で唯一承認され、来院者に対して処方される治療薬「プロペシア」。うす毛の原因とされる男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑える。抜け毛の進行が妨げ、髪の毛が生える効果が期待できる。

   利用者の中には、薬を服用する方が手軽で、続けやすいという声があるというが、鈴木院長はこうアドバイスしている。

「薬の効果について、医学的にも証明されてきています。ですから、うす毛が気になり始めた方は、早めに病院に相談してほしい。まだまだ相談者が少ないと思っているくらいです」
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