鳥取県の高校で年間340万円分を節水
トイレの流水音を模した着信メロディも配信されている。タイトーはiモード、EZweb、Yahoo!ケータイ向けの着信メロディ配信サイトで、「音無さららさん」の提供を7月29日に開始した。ロング、ノーマル、ショート、スーパーロングの4種類の擬音がある。サイトの利用料は月額315円。携帯電話さえあれば、いつでも流水音が出せるという手軽さが好評だ。
TOTOの調査によると、女性が1回のトイレ使用で水を流す回数は平均2.5回。通常は1回で済むところ、音を消すために1.5回分、余分に水を流している。1回に流れる水の量は約10リットルで、余分に消費している水の量は10~15リットルとなる。
擬似音を出すことで節水効果も確認されている。
長谷育英奨学会の寄付で、鳥取県内の高校23校の520台分の女子トイレに擬音装置を設置したところ、水を流す回数が減り、年間で合計約340万円分の節水に成功した。県教委が8月に行った調査によると、年間の水道料金が平均で前年度比15%減となり、24万2000円分節約できた計算だという。最も効果の大きかった高校は同25%減で、約39万7000円減った。