「官房機密費」民主党の変身 透明化推進から存在自体を否定

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「現在民主党には党としての考えはありません」

   では、平野官房長官の発言は一体どういうことなのか。民主党は、機密費に対しての考え方を変えてしまったのだろうか。民主党・政策調査会の担当者は、

「機密費に関しては、質問主意書を提出するなど、疑問に思っている議員が個別にはいるようですが、現在民主党には党としての考えはありません」

と話す。04年には民主党の長妻昭氏が機密費の情報開示を要求する質問主意書を国会に提出していた。一方、民主党の09年の政策集には機密費に関する具体的な記述はない。

「『機密費流用防止法案』を提出していたころからは、もう何年も経っていますし、もし(党としての考えが)あれば機密費を透明化する法案を提出するなどの項目が政策集に入っているはずです」

とのことだった。ちなみに、機密費に関するマスコミからの問い合わせは平野官房長官の発言以降も特になかったとのことで、「知っている範囲では初めて」だったという。

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