「米国が完全に謝罪させられることになる」
政治系ブログサイト「ハフィントン・ポスト」でも、記事自体は淡々と書かれているのだが、コメント欄での議論が活発だ。内容を見ると、
「少し前に日本が長野で大会を開いたことを思い出そう。日本は鉄道網が発達しているし、夏季大会の開催に問題があるとは思わない」
と、広島開催に理解を示す声がある一方で、否定的な声が圧倒的に多いのが現状だ。
「広島は美しい都市だが、オリンピックに立候補するだけの新しい建物を造る場所がない」
「シンガポールやマレーシアで行われた虐殺や南京大虐殺、従軍慰安婦などについて日本政府が謝罪しない限り、広島で五輪開催はすべきでない」
「米国が広島をホスト都市として支持するとは思わない。トルーマンの(原爆投下)決定の再評価を迫ることになるからだ」 「広島が五輪を取れば、しまいには米国が完全に謝罪させられることになるだろう」
前出の「ビジネスウィーク」のコメント欄でも、状況は同様だ。
「平和を広めたいのであれば、南京で開催すべきだ」
「2008年に中国で行われたので、当分は東アジアでは行われないだろう」
なお、AP通信によると、2020年五輪には、すでにブダペスト(ハンガリー)、イスタンブール(トルコ)、デリー(インド)が立候補の意向を示している。広島・長崎五輪の実現までに、乗り越えるべきハードルは多そうだ。