「八戸せんべい汁」にも市外、県外からのお客
半世紀以上にわたり、横手市で製麺業を営む林泉堂は、横手ラーメンの通信販売もしている。
「以前は1日に1、2件の注文があれば良い方でしたが、グランプリを取ってから20件も入る日があり、売上げは平均して10倍に伸びています。麺とソースの両方が自前なのが他の通販にはない特徴です」
と、通販担当者はいっている。
麺とソースのセットの基本セットほか、秋田県の高級卵「あやめ卵」や福神漬けが入ったセットも販売も好評だ。
一方、B1グランプリで横手やきそばに破れ、2位だった青森県八戸市の「八戸せんべい汁」にも異変が起きている。
八戸せんべい汁は、肉、魚、野菜、きのこなどでダシを取った汁の中に、南部せんべいを割って入れて食べるというもの。せんべいが適度に柔らかくなり、もちもちとした食感になる。市内では170店舗以上の店で食べられる。
八戸せんべい汁研究会の木村聡事務局長は、
「用意しただし汁がなくなって、早く店を閉めるというところも出てきています。最近増えているのは、ほとんど市外、県外からのお客です。B1グルメに出たことで八戸せんべい汁の知名度が上がり、八戸が元気になって欲しいと思います」
とし、ここでもB-1効果が出ているようだ。