「国からいただくものだけじゃ政治活動はできない」
会見の現場では、返済猶予法案についてなど記者から質問が相次いだが、「次の予定がある」という理由で15分間で打ち切りになってしまった。最後に、J-CASTニュースの記者が「西松建設の献金問題」についてたずねた。
この問題は、会見前日の10月12日に産経新聞が報じた。同紙によると、裏金持ち込みなどで外為法違反の罪に問われた西松建設の元副社長ら3人の関係者が1997年から2000年にかけて、亀井担当相(当時は自民党所属)にそれぞれ12万円~36万円を献金していた。産経新聞は「西松の裏工作に関与した人物と、亀井氏との具体的な接点が明らかになったのは初めて」として、1面トップで大きく伝えたのだ。
産経の報道に対して、亀井担当相は「私もびっくりした」と言いながら反論した。
「私は何億という政治献金を集めていますが、毎月1万円とかいうのが多い。何千人もの人から、そういう善意の浄財をいただいてね。西松の人には会ったこともないけど、国からいただくもの(政党交付金)だけじゃ政治活動はできないですよ。毎月1万円いただくのをけしからんと言われてもなあ……」
最後のやり取りのとき、ニコ動は大きく盛り上がった。「言葉選べよ」「大丈夫ですか?」という批判的なコメントが寄せられた一方で、「さすが大臣」と亀井担当相をほめるコメントもあった。
会見に参加していたフリーランスのジャーナリスト、上杉隆さんは
「(会見のオープン化は)非常にいいことだが、当たり前のこと。記者クラブ主催の大臣会見も、東京都知事の会見のようにインターネットで生中継すればいいのに、記者クラブは反対している。情報公開の観点からいったら流していいに決まっている。なぜ記者クラブが会見のオープン化に反対するのか、理由がわからない」
と話している。