タコつぼオーナーに応募殺到 「ハラハラ、ドキドキ」で楽しむ

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ワカメの種巻き、間引き、収穫を体験

   タコつぼオーナー制度は全国に広がっている。兵庫県明石市の江井ヶ島漁業協同組合はIT企業のデータウエストと協力して「タコつぼオーナー制度」を08年から始めた。5250円支払うと、7月下旬から8月上旬の期間中、4回引き上げる。09年は300の枠に1175件も応募が殺到した。自分のつぼにタコが入っているか、入っていないかわからないという「ドキドキ感がたまらない」というファンも多い。

   タコ1匹につき、3000円くらいの価値があるそうだ。09年は300つぼを4回投入し、200匹獲れた。

   全国でも珍しい「ワカメオーナー制度」を08年に立ち上げたのは、岩手県下閉伊郡田野畑村だ。

   ワカメの収穫には1年かかる。胞子をしみこませたロープを夏に海に投入、11月頃に小さな芽が出てくる。それを太いロープに巻きつけて(種巻き)、成長を待つ。2月に「間引き」という作業を行い、一部を刈り取って日当たりを良くする。収穫は3〜4月に行われる。

   種巻き、間引き、収穫と一連の工程を体験できるのが、「フル体験オーナー」で参加費は2万円だ。収穫量に関係なく、塩蔵ワカメを5キロと間引きした際に刈り取ったワカメ2キロをもらえる。08年は16人のオーナーが集まった。現地には行けないが、新鮮なワカメを食べたいという人に人気があるのは「お気軽オーナー」で、5000円で塩蔵ワカメ2キロがもらえる。

   ワカメオーナー制度を運営している、「たのはた活力ある漁村づくり」推進協議会の楠田拓郎さんは、

「この地域ではおいしいワカメがコンスタントに獲れています。現場を体験していただいて、新鮮なワカメを食べていただきたいです。水産業界が衰退していく中でオーナー制度を導入することで業界を活性化したいという思いもあります」

と話している。

   ワカメオーナー制度は現在参加者を募集中で、応募期間は2010年1月までを予定している。

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