流行が拡大するにつれ、持病なしで重症化
新型インフルの重症患者には、持病に当たる基礎疾患を持っているケースが多いとも言われた。しかし、防衛医科大学校の川名明彦教授は、ディスカッションの中で、初期のころはそうであっても、流行が拡大するにつれ、そうでない人も重症化していることを明らかにした。調査結果によると、基礎疾患を持っていたのは4割で、残りの6割はそうでなかったというのだ。
その原因については、「まだ解明されていない」としたうえで、「大きな問題だ」と語った。また、「これからは重症患者とそれ以外を分けて対応しなければならない」ともした。ディスカッションでは、行政上の対応が遅れていることが疑問視された。
ただし、感染者の大部分は、重い病気にならないことも同時に指摘された。世界的には、95%以上の人は治療しなくても治っているという。