コメンタリー部分の工夫にファンが感激
安さの理由はDVDやBDに付いている「特典」。まず、オープンニングテーマ曲が付属のCDにフルコーラスで入っている。通常のアニメならオープニング曲はCDで別売されるが、「特典」として付けた。また、CDには声優がアニメについて語るコメンタリーも収録されている。その他に、テレビ放送の最後に出したイラスト「エンドカード」がジャケットサイズで2枚入っている。ケースにも工夫がされていて、タイトルや文字を外装のフィルムに印刷、その下に描かれている絵は全て見えるようになっている。ほかでは手に入らないものだ。レビューには、
「これだけ付いて、この値段。もってけドロボー!てな感じですw しかも、作品自体の質も最高。品薄になっているようですが、売れるのは当然でしょう」
などと書かれている。
また、特典として前評判が高かったものがあり、これが相当に購入者の満足度を高めているようだ。一般的なアニメのDVDやBDには、音声の別チャンネルで「オーディオコメンタリー」という声優や制作スタッフの会話が収録されている。作品に対する感想などを語るものだが、「化物語」ではそれを付けなかった。代わりに原作者の西尾氏が新たに物語りを書き下ろし、それを出演した声優達が出演した役のまま、作品を見ながら演じる、という仕様にした。その結果、「違った作品」として再度楽しめるようになっている、などというレビューも出た。
アニプレックスによれば、従来なら別に発売するはずの主題歌CDを付けたり、コメンタリー部分を工夫したのも新たな試みだったという。これらが販売本数にどんな影響を与えているかはわからないが、購入者から、買って満足したという声が多数寄せられている、と話している。