ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を開発し、違法コピーを手助けしたとして、著作権法違反ほう助罪に問われた元東京大大学院助手の金子勇被告(39)に対する控訴審判決が2009年10月8日、大阪高裁であった。小倉正三裁判長は、「積極的な著作権侵害の意思はない」などとして、1審の有罪判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。
訴訟では、検察側が、金子被告の言動から著作権に挑戦する意図は明らかと主張し、弁護側は、純粋な技術開発などと反論していた。判決後、金子被告は記者会見を開き、「正当な判断だ」とその内容を評価した。