「埋蔵金」髙橋洋一初めて告白  置き引きはえん罪だった??

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髙橋氏「事件は私のミスから始まった」

   この置き引き事件で、髙橋洋一氏は、著書の出版予定なども狂ってしまった。サイエンスライターの竹内薫氏との共著「バカヤロー経済学」は、髙橋氏と出版社の意向で髙橋氏の名前を消して2009年5月13日に出版された。

   ただ、竹内氏は、自らのブログで7月5日、事件への疑問を明かしている。一緒の夕食で一部始終を聞くと、髙橋氏は、忘れ物の中にあった時計や金銭は見ておらず、防犯カメラが設置されていることも知っていたというのだ。そして、痴漢のえん罪事件と同様に、顧問弁護士の意見に従って警察と司法取引せざるを得なかったとみて、髙橋氏は「シロ」だと信じていると述べている。

   また、経済学者の池田信夫氏も、自らのブログで10月5日、髙橋氏の近著を取り上げて、「窃盗犯が犯行現場で2時間ものんびりマッサージを受けるとは考えにくい」と指摘し、「もう『時効』にしてもいいのではないか」と言っている。

   とはいえ、こうした見方には異論もある。「切込隊長」で知られるブロガーの山本一郎氏は、自らのブログで7月6日、当時の報道内容と照らし合わせて、共著者の竹内氏の主張を「不思議な議論」だと指摘。「『はいはい、国策捜査』とか『だから警察は信用できない』といった、しょうもない陰謀めいた話に毒されすぎているんじゃなかろうか」と疑問を呈している。

   事件がえん罪かどうかについて、髙橋氏は、近著の中で明言はせず、「事件は私のミスから始まった」とだけ述べ、多くの人に迷惑をかけたと反省しお詫びしている。

   著書発売元である講談社の担当者は、えん罪については「それは証明できない」としながらも、こう言う。「書類送検の経緯には、疑問がありました。あのケースなら、普通は現行犯逮捕になっているのでは。(髙橋氏が)竹中大臣と一緒のときなら、表に出なかったように思えますね」。ただ、陰謀説については、「まったく分からないでしょう」という。著書については、初版1万部だったのが、5日後に5000部の重版になるなど、売れ行きはいいとしている。

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