床屋さんが消えていく 理容師志願者も「過去最低」 

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女性の理容師は引く手あまた

   理容業界団体では中高生を対象にした職業体験を積極的に行っている。東京都では210店の理容室で職業体験の学生を受け入れている。ところが都理容生活衛生同業組合の担当者は「地道な活動で、急に志願者が増えるというものではない」という。そこで行政と協力し、新たな取り組みを行っている。

   東京都は福祉政策の一環として、2009年から理容士資格取得促進事業を行っている。一定所得以下の世帯を対象に、東京理容専修校に無料で通えるというもの。定員は通信課程(3年間)が20人、通学課程(2年間)が20人で、入学金、授業料、教材費など全額無料になる。

   都理容生活衛生同業組合の担当者は、

「今後はフリーターの若者に理容室に就職してもらい、雑務をしながら収入を得て、資格学校に通うという仕組みを作っていきたいと考えています。理容室は地域密着を強化することが生き残る道。お年寄りの家庭に出向く出張理容も構想しており、まだまだビジネスチャンスは見つけられます」

と話している。

   国際理容美容専門学校によると、就職難のなかでも理容師の受け入れは多い。最近は女性向けに顔や背中の産毛をシェービングする理容室が増えていて、女性の理容師が引く手あまただそうだ。

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