自信がある人というイメージを与える
さて、スーツ着用の際、その人の個性をアピールできるのがネクタイとも言える。金や黄色を取り入れたネクタイは人に、どんな印象を与えるのだろうか。
日本ファッション協会「流行色情報センター」の担当者は、派手すぎない金色のネクタイは、「シックで大人っぽい、上品な印象を与えます」と指摘する。前出の東武百貨店売り場担当者は、黄・金色のネクタイは、顔を明るくみせる効果が期待できると話している。
一方、カラーコンサルタントの高坂美紀さんは、鳩山首相が身に付けている金色のネクタイをして、「『金』には、素晴らしい存在としてアピールする力がある」と話す。
「見た人にとってはありがたい、おがみたい、立派だ――そんな好印象を与えます。身に付けることによって、『自信』をもつようになる色です。同時に、(鳩山首相が身に付けている)ネクタイはストライプの幅も大きいことから、人に対しても同様に、自信がある人というイメージを与えています。一国の首相が身に付けることで、国の運気アップをもたらすでしょう。色の戦略としては、非常によいと思います」