「負けるのは情報不足よりも実力がないから」
こうした山梨の対応について、他県の高野連はどうみているのだろうか。東京と埼玉は「秋の試合が放送されないのはテレビ局が扱ってくれないからで、高野連としては放送をお願いしたいくらいだ」と口を揃える。
テレビ放送で高校野球を広く知ってもらえるし、放送があれば高校球児の励みにもなる。録画して高校時代の記念にも残せる、といいことばかりだ。一方、テレビ放送で野球部の情報が他県に漏れることについて、ある高野連関係者は、
「ビデオに録画して対戦校を研究する野球部もあるかもしれませんが、それで勝てるほど高校野球は単純ではありません。負けるのは情報よりも実力がないからです」
別の関係者も、
「対戦相手の情報が欲しい野球部は、ビデオカメラを持って試合球場に来る。だから、テレビ放送があってもなくても、あまり関係ないのではないでしょうか」
などと話している。