「一人で悩んでいるより、相談して欲しい」
再就職希望者は増えてはいるものの、希望の職種や会社の就職にこぎ着けるのはなかなか大変なようだ。女性の再就職事情に詳しい関係者は、「小さい会社の事務職でも今は1人の募集に対して、何百人もが応募する状況」とも言う。
読売新聞が運営する掲示板サイト「発言小町」では09年9月16日、「私達アラフォーの再就職についての難関」と題した悩みが書き込まれていた。再就職を果たしたいが年齢もあってか門前払いされてしまうらしい。彼女は最近、夫の転勤があって事務職のパートを辞めてしまったが、出来ればまた働きたいと希望している。
これに対して、コメント欄には自分も職を探しているという同年代の人からの励ましも書き込まれている。一方で、企業の採用担当者だと名乗る人が、アラフォー世代の応募者の場合、事務職のエキスパートとして期待するため、PCスキルが低いのは難しく、事務職以外で方向転換してみてはどうかとアドバイスしていた。
前出のマザーズハローワーク東京の担当者は、「一人で悩んでいるより、相談して欲しいと思います。第三者の目によって、視点を変えてみるのは有効なことでしょう。また、仕事と育児の両立がネックの場合もありますから、働く際の優先順――給料なのか、時間なのか、勤務地なのかといった点を整理するのも大事です」と話している。