社民党から入閣した福島瑞穂少子化・消費者担当相の人気がネットで急上昇中だ。民主党議員の政治団体が、政治活動費に「キャバクラ」接待費を計上していたことを正面から批判したほか、移民受け入れにも「慎重になるべきだ」と発言したことなどが「評価」されたらしい。2ちゃんねるでは、「よく言ってくれた」といった書き込みが寄せられている。
「キャバクラへの支払い本当にひどい」
福島氏は2009年9月30日の記者会見で、民主党議員5人の政治団体がキャバクラやニューハーフショーパブでの支払いを政治活動費として計上していたことに触れ、
「キャバクラへの支払いは本当にひどいし、変。与野党関係なく、政治とカネの問題はきちんとしなければならない。説明責任を尽くすべきだ」
と発言。これが2ちゃんねるのニュース速報板に貼られ、「みずほたん、よく言ってくれた」「次の首相はみずほな気がする」「福島瑞穂が一番まとも」といった大量の書き込みが寄せられている。
元来福島氏は、「左翼」「フェミ」というレッテルを貼られ、2ちゃんねるではいつも猛烈なバッシングを受けていた。しかし政権交代後、少子化・消費者担当相として入閣してから風向きが激変。福島氏を応援する書き込みが相次いでいる。
最初のきっかけは、9月16日の閣僚就任会見だ。鳩山由紀夫首相と各閣僚18人が首相官邸で会見を行ったが、半数以上が日本国旗を素通りする中、福島氏は国旗に「一礼」、2ちゃんねるでは好意的に受け止められた。
移民受け入れにも「慎重論」を述べる
そして決定的だったのが、「移民受け入れ」問題に関しての発言。福島氏は2009年9月25日、産経新聞web版に掲載されたインタビューの中で、「女性が働き続けるためには、子供の預け先や介護の問題があり、移民を受け入れざるを得ないとの議論もあるが」と聞かれ、
「日本が共生社会になることが大事だ。ただ、日本が労働力不足を理由に、単純労働者(の移民)を受け入れることは慎重であるべきだ」
と回答。移民受け入れに否定的な意見が目立つ2ちゃんねるには
「みずほに頼るしかない」
「まともなことを言うミズポたんに萌え~」
「この調子で靖国公式参拝したら、まさに神降臨だな」
といった書き込みが殺到。現在、9本目のスレッドが立っている。
福島氏はこのほか、消費者庁の入居ビルの年間賃貸が8億円で、「高すぎる」と批判を受けていることに関しても、25日の会見で「庁舎の移転もやむを得ない」と述べ、契約を更新しない方針を明かした。また29日には、現在出荷・販売停止になっている花王の特定保健用食品「エコナ」問題のため、「食品SOS対応プロジェクト」を設置し、1週間をめどに対応を決めると発表。2ちゃんねるでは、
「みずほタンが黙々と『良い仕事』してく様は異常w」
と、迅速な仕事ぶりも評価されているようなのだ。