地域の農家は長年慢性的な水不足になやまされている
一方、ダムによって恩恵を受ける側の、大分県竹田市荻町の農家団体、「荻柏原土地改良区」の役員は、
「そもそも今ある大谷ダムでは水が足りないから作ろうということになった」
と語る。地域の農家は長年慢性的な水不足になやまされている。そのため、18時間ごとに順番に農家に水を供給するシステムになっていて、夜間も働かなくてはならない。
「普通の農家のように、朝起きて働いて、夜は就寝したいということです」
また、赤松農水相が持っているデータは実状と合わないとも指摘する。
「九州の農政局がメンツを保つために、古いダム(大谷ダム)で足りていると報告しているのです。現場を見ればわかります。赤松農水相が地元に入るとのことだったので、一歩前進と捉えています。マニフェストに中止と書かれていないのが救いでした」