民主党の歴史的大勝でなりを潜めてしまったのが、前回の衆院選で話題をさらった「小泉チルドレン」の面々だ。代表格とも言えるタイゾー君こと杉村太蔵氏についても情報はほとんどない。雑誌の連載コラムも終了、ブログ更新もストップ。彼は何をしているのだろうか。
月額525円の有料サイトを立ち上げていた
郵政解散を受けて、衆議院総選挙が行われたのは4年前の2005年9月11日だった。大量当選した新人議員は「小泉チルドレン」と呼ばれ、その代表格とも言えたのが杉村氏だった。当選当時26歳だった彼は、若者の問題に取り組みたいと意気込んでいた。ただ、当選の際、「早く料亭に行きたい」「BMWに乗りたい」といった奔放すぎる発言が批判を浴び、謝罪する事態にもなった。
もっとも、杉村氏は今回の衆院選では、09年6月4日の時点で早々と不出馬を表明し、「いずれひと回りもふた回りも大きくなってこの場に挑戦したい」と語った。杉村氏はその後、衆議院解散の7月21日には一足早く本会議場に乗り込んで、神妙な表情で天井を見上げる様子が報じられた。が、それ以来、メディアに登場することはほとんどなくなってしまった。
杉村氏は近況を報告する場として、有料サイト「太蔵リポート」を運営している。サイト内に執筆されているブログでは、自身の考え方などが記されている。閲覧するには月額525円がかかる。サイトを立ち上げた時期がはっきりしないが、コピーライトには「2009」と記されていることからすれば、今年に入ってから始まったようだ。
もっとも、杉村氏はそれより前には、誰でもが閲覧できる形でブログを執筆していたのが、07年9月頃を最後に更新がとだえていた。ネット上でも杉村氏のブログの更新がないことを気にかけている人もいたが結局、このブログはいつの間にか閉鎖され、有料ブログに移行されていた。