「出来立て弁当」で廃棄削減目指すローソン
一方、弁当の廃棄削減に別のアプローチで取り組んでいるのが業界2位のローソン。同社は4~5年前から、「出来立て弁当」プロジェクトに取り組んでいる。店内で注文を受けてから2分以内に提供することを条件に試行錯誤を続けているが、早ければ来年中には商品化が可能になるという。
コンビニ業界ではこれまでも弁当など食品類の大量廃棄に対する独自の取り組みを続けてきた。セブンは2~3年前から、グループのイトーヨーカ堂などから出る食品廃棄物などを一斉回収し、農業肥料に再加工する取り組みを続けてきたが、スケールメリットが働く首都圏などでの取り組みにとどまっている。加盟店の発注精度を上げるため、情報システムの改善も続けているが、客の需要を完全に予測することは難しい。いつ行っても必ず欲しい商品が十分に並んでいるという、コンビニが生み出した利便性に慣らされてきた消費者の意識転換も求められているのかもしれない。